近年、NMN（ニコチンアミドモノヌクレオチド）という成分が注目を浴びています。その理由は、NMNがNAD（ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド）生産を助け、細胞のエネルギー産生と寿命を延ばす可能性があると言われているからです。今回紹介するのは、このNMNをナノ化しリポソーム化した液体タイプの革新的なサプリメント、IMC-NMN110 NanoLiposome。栄養成分としてNMNのみを配合している、国内初のリキッドタイプの製品になります。NMNの効果効能、副作用や摂取方法なども含めてご紹介します。そもそもNMNってなに？NMN（ニコチンアミドモノヌクレオチド）は、私たちの体内の細胞でエネルギーを生み出すために必要な化合物、NAD（ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド）の前駆体、つまり原料となる物質です。歴史をさかのぼると、NADは1906年に初めて発見され、その後しばらくの間は主に化学的な観点から研究されていました。しかし、20世紀後半に入ると、NADが生物学的にも重要な役割を果たすことが次々と明らかになりました。NADは細胞がエネルギーを生み出すために必要であるだけでなく、DNAの修復や細胞の生存に影響を与えるなど、生命維持に欠かせない要素となることが判明しました。2000年代に入ると、NADを生み出すための原料としてのNMNの存在が注目されるようになりました。NMNはNADの生産を助けるため、体内のNADレベルを増やす可能性があります。そして、NADレベルが上がると、エネルギー生成が活発になり、細胞の健康が維持されると考えられています。また、NMNの摂取がさまざまなエイジング（老化）関連の問題に対処する手助けとなる可能性も示唆されています。それは、体内のNADレベルが年齢とともに自然と減少するため、NMNを摂取してNADレベルを補うことで、エネルギー生産の低下や細胞の健康の悪化を防ぐことができるかもしれないという理由からです。しかし、NMNが人間の健康にどの程度寄与するのか、また、どの程度の量を摂取すべきなのかといった具体的な情報については、現在も研究が進行中です。NAD（ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド）とは？NADは、全ての生物の細胞で見つけることができる非常に重要な化合物で、エネルギーを生産するために必要なものです。体内の細胞が食べ物をエネルギーに変える過程で、NADはその中心的な役割を果たします。細胞のエネルギー生産の場、ミトコンドリアという部分で、NADは化学反応を起こし、食物から取り入れた栄養素を細胞が使えるエネルギーに変えます。これは身体が日々の活動を行うために必要なエネルギーを生成するための重要なプロセスです。また、NADはDNAの修復やストレス反応への対抗、そして細胞の生命サイクルの制御など、他の多くの重要な生物学的プロセスにも関与しています。これらの役割を果たすためには、細胞内に十分なNADが存在することが必要です。しかし、我々が年を重ねるにつれて、体内のNADレベルは自然に低下していきます。このNADの低下が、エネルギー生成の低下や細胞の老化、そして様々な老化関連病の一因となると考えられています。そこで注目されているのがNMN（ニコチンアミドモノヌクレオチド）です。NMNはNADの前駆体、つまりNADを作るための原料となる物質です。サプリメントとしてNMNを摂取することで、体内のNADレベルを増やし、エネルギー生成をサポートし、老化の影響を緩和することが期待されています。若返りの薬と言われる理由NMN（ニコチンアミドモノヌクレオチド）が「若返りの薬」として話題になる一因は、そのNAD（ニコチンアミドアデニンジヌクルオチド）生成能力と、NADがサーチュイン遺伝子に作用する能力によるものです。サーチュイン遺伝子は、細胞の健康と寿命を維持するために重要な役割を果たしています。このサーチュイン遺伝子がコードするタンパク質は、NADの存在下で最も効果的に機能します。つまり、NADが豊富に存在すると、サーチュインは細胞のエネルギー状態、DNA修復、および炎症反応をより良く調節し、細胞の健康と寿命を長く維持することができます。しかし、我々が年を重ねるにつれて、体内のNADレベルは自然に低下します。これはサーチュインの活動を制限し、細胞の健康と寿命に影響を与える可能性があります。この点が、NMNのサプリメントが「若返りの薬」として注目を集める理由の一つです。NMNはNADの前駆体で、NADのレベルを増加させ、サーチュインの活動を強化する可能性があると言われています。つまり、健康維持に大切な成分であることと同時に、老化現象といわれる肌や髪の衰えにも繋がるため、美容に関心のある方々にも注目されているということです。サーチュイン遺伝子とは？サーチュイン遺伝子は、体の中の「スーパーヒーロー」のようなものだと考えてみてください。これらの遺伝子から作られるタンパク質（サーチュインタンパク質）は、細胞（体を作る小さな部品）を守り、細胞が元気で健康であることを助けてくれます。サーチュインタンパク質は、特に細胞が困っているときや、細胞が疲れてきたときに働きます。それらは細胞の中でバランスを取り戻し、細胞がうまく働くのを助けてくれます。これにより、私たちは健康で活力ある状態を保つことができます。しかし、サーチュイン遺伝子のスーパーパワーを引き出すためには、「エネルギーブースター」が必要です。その名前はNAD+といい、これがないと、サーチュイン遺伝子は十分に働くことができません。つまりNMNを摂取することにより、NAD＋を増やし、サーチュイン遺伝子が元気になるということです。NMNにはどんな効果があるのかNMN（ニコチンアミドモヌクレオチド）という成分が人間の体にもたらす可能性のある好影響について説明します。まず、NMNはNAD+という成分の生成を助けます。NAD+は私たちの体の中でエネルギーを作り出すためや、DNA（遺伝子情報）の修復を助ける大切な成分です。しかし、年齢を重ねるとNAD+の量は減ってしまいます。だから、NMNを摂ることでNAD+の量を増やし、年齢による変化を緩和することが期待されています。元気がなくなる、疲れやすくなる: NMNは、体の中でエネルギーを作る助けとなります。だから、年齢とともに元気がなくなったり、疲れやすくなったりする人に役立つかもしれません。記憶力が落ちる: 動物の実験で、NMNを摂ると記憶力が良くなることが見られました[1]。ですから、人間でもアルツハイマー病など、記憶力が落ちる病気の予防に役立つかもしれません。心臓の病気: NAD+は心臓がうまく働くために必要な成分です。そのため、NMNを摂ることで心臓の健康を守ることが期待されています。太りやすい、メタボリックシンドローム: NAD+は体の中で脂肪を燃やす働きを助けます。だから、NMNを摂ると体重管理がしやすくなるかもしれません。肌が老ける: NAD+は肌のDNAを修復する働きを助けます。だから、NMNを摂ることで肌が老けるのを遅らせることが期待されています。糖尿病: NAD+は血糖値を管理する働きに影響を与えます。そのため、NMNを摂ると血糖値が下がり、糖尿病の予防に役立つかもしれません。神経系の病気: NAD+は脳の神経細胞を保護する役割を果たします。そのため、NMNがNAD+のレベルを上げることは、パーキンソン病やアルツハイマー病といった神経系の病気の予防に役立つかもしれません。筋力の低下、運動能力が下がる: NMNは筋肉のエネルギー供給に影響を与えます。だから、年をとって筋力が落ちたり、運動能力が下がったりするのを抑えるのに役立つかもしれません。女性特有の病気や悩み閉経後の体の変化: 閉経後の女性は、ホルモンの変化によりエネルギー低下や気分の変動を経験することがあります。NMNは体内のエネルギー生産を助け、これらの症状を軽減する可能性があります。骨粗しょう症: 女性は特に閉経後、ホルモンの影響で骨粗しょう症のリスクが高まります。NMNは骨の健康を支える役割があり、骨粗しょう症の予防に役立つ可能性があります。肌の老化: 女性は皮膚の老化に特に敏感で、NMNは細胞の修復とエイジングを緩和する可能性があるため、肌の健康をサポートする可能性があります。男性特有の病気や悩み前立腺の問題: 男性は加齢に伴い前立腺の問題を経験する可能性があります。NMNは細胞の健康を維持し、前立腺の健康をサポートする可能性があります。心血管疾患: 男性は心血管疾患のリスクが高いとされています。NMNは心臓の健康をサポートし、これらの疾患のリスクを低減する可能性があります。筋力と運動能力の低下: 男性は特に筋力の維持に関心があります。NMNは筋力の低下を抑制し、運動耐久性を改善する可能性があります。参考文献: Yoshino, J., Baur, J. A., & Imai, S. I. (2018). NAD+ Intermediates: The Biology and Therapeutic Potential of NMN and NR. Cell metabolism, 27(3), 513–528.骨粗しょう症: NMNが骨の健康を支える可能性が示されていますが、具体的な骨粗しょう症への影響についての研究はまだ限定的です。参考文献: Mills, K. F., Yoshida, S., Stein, L. R., Grozio, A., Kubota, S., Sasaki, Y., ... & Imai, S. I. (2016). Long-Term Administration of Nicotinamide Mononucleotide Mitigates Age-Associated Physiological Decline in Mice. Cell Metabolism, 24(6), 795-806.肌の老化: NMNが細胞の修復とエイジングを緩和する可能性があるという研究があります。これは肌の健康に直接関連しています。参考文献: Schmeisser, K., Mansfeld, J., Kuhlow, D., Weimer, S., Priebe, S., Heiland, I., ... & Steinberg, P. (2013). Role of sirtuins in lifespan regulation is linked to methylation of nicotinamide. Nature chemical biology, 9(11), 693-700.前立腺の問題: NMNが全体的な細胞の健康を維持する効果があり、前立腺の健康に関連する可能性があります。しかし、具体的な前立腺の問題に対する研究はまだ行われていません。心血管疾患: NMNが心臓の健康に有益であるというエビデンスがあります。これは心血管疾患のリスクを低減する可能性があると示しています。参考文献: Tsubota, K. (2020). The first human clinical study for NMN has started in Japan. npj Aging and Mechanisms of Disease, 2(1), 1-3.参考文献: Yoshino, J., Baur, J. A., & Imai, S. I. (2018). NAD+ Intermediates: The Biology and Therapeutic Potential of NMN and NR. Cell metabolism, 27(3), 513–528.Mills, K. F., Yoshida, S., Stein, L. R., Grozio, A., Kubota, S., Sasaki, Y., ... & Imai, S. I. (2016). Long-Term Administration of Nicotinamide Mononucleotide Mitigates Age-Associated Physiological Decline in Mice. Cell Metabolism, 24(6), 795-806.Schmeisser, K., Mansfeld, J., Kuhlow, D., Weimer, S., Priebe, S., Heiland, I., ... & Steinberg, P. (2013). Role of sirtuins in lifespan regulation is linked to methylation of nicotinamide. Nature chemical biology, 9(11), 693-700.Tsubota, K. (2020). The first human clinical study for NMN has started in Japan. npj Aging and Mechanisms of Disease, 2(1), 1-3.Mills, K. F., Yoshida, S., Stein, L. R., Grozio, A., Kubota, S., Sasaki, Y., ... & Imai, S. I. (2016). Long-Term Administration of Nicotinamide Mononucleotide Mitigates Age-Associated Physiological Decline in Mice. Cell Metabolism, 24(6), 795-806.Uddin, G. M., Youngson, N. A., Sinclair, D. A., & Morris, M. J. (2016). Head to head comparison of short-term treatment with the NAD+ precursor nicotinamide mononucleotide (NMN) and 6 weeks of exercise in obese female mice. Frontiers in pharmacology, 7, 258. Williams, P. A., Harder, J. M., Foxworth, N. E., Cochran, K. E., Philip, V. M., Porciatti, V., ... & John, S. W. (2017). Vitamin B3 modulates mitochondrial vulnerability and prevents glaucoma in aged mice. Science, 355(6326), 756-760. Lee, C. F., Chavez, J. D., Garcia-Menendez, L., Choi, Y., Roe, N. D., Chiao, Y. A., ... & Tian, R. (2016). Normalization of NAD+ Redox Balance as a Therapy for Heart Failure. Circulation, 134(12), 883-894.気になる副作用や禁忌は？NMNは体内でも自然に生成される化合物であり、一般的には安全であると考えられています。また副作用の報告も今現在は見当たりません。慶應義塾大学プレスリリース世界初抗老化候補物質NMNを、ヒトに安全に投与できることがあきらかにただし、多量摂取することにより軽度の消化不良や吐き気がおこる可能性があります。また、特定の医療状態を持つ人々、たとえば肝臓病や腎臓病を持つ人々は、NMNサプリメントを摂取する前に医療専門家と相談することが推奨されます。これは、これらの疾患を持つ人々がNMNを正常に代謝または排出できない可能性があるためです。また一部の研究では、NMNの摂取によりがん細胞が成長すると言われていますが、現状では未知数です。その懸念の一部にはNAD＋が細胞のエネルギー代謝に深く関与しているため、がん細胞の成長や生存にも必要であるという事実から来ています。NAD+はすべての細胞にとって重要ですが、がん細胞は特にエネルギーを必要とするため、その供給源となるNAD+が増えると、理論的にはがん細胞の成長を助ける可能性があると考えられます。NMNはNAD+の前駆体であるため、大量摂取によりNAD+レベルが上昇し、結果としてがん細胞の成長を助ける可能性があるというのが、その懸念の根拠です。NMNサプリメントのメリットNMNは主にサプリメントや点滴で摂取することが可能ですが、サプリメントでの摂取はいつでも、どこでも手軽に自分のペースで摂取できるのでお手軽であると言えます。また点滴療法よりもコストは比較的割安で、点滴療法の料金相場はだいたい50,000円～100,000円程度と言われています。NMNサプリメントのデメリット他のサプリメントとの併用や、薬との組み合わせにご注意ください。また、偽物や効果が感じられない製品もあるそうです。購入する際は十分に気を付けてください。また錠剤やカプセル、粉末タイプが主流ですが、飲みにくい、飲み忘れる、面倒になるなど継続しずらいという声も聞きます。IMCのNMNをおすすめするポイントNMN以外の余計な成分が含まれていない（NMN110㎎）ナノ化しリポソーム化した液体の為、胃酸に負けず腸内までしっかり届く設計適合検査により、自身のNADが不足しているかどうか確認することが可能手軽に持ち運べるリキッドタイプだから飲み忘れしにくく継続しやすい1日あたり2mlで110mgのNMNを効果的に摂取できる。まとめ今回はNMNについての解説とIMCｰNMN110について解説しました。まだまだ未知の部分も多いNMNですが、免疫応答に影響を及ぼす可能性を示唆するという新しい研究もはじまっています。サーチュイン遺伝子のちからを取り戻すため、NAD＋に必要なNMNを摂取することで若々しさを取り戻せる可能性があるかもしれないということですね。少ない量で高吸収が期待できるリキッドタイプのNMNサプリメントIMC-NMN110を是非お試しください。